今月のワイン会は我が家で。その様子は
ここにゆっこが掲載。ワインの選択は僕が。
Lucien Crochet Sancerre Le Chene 2005 ~$27(購入当時)
我が家は
ロワールのソーヴィニョン・ブランが大好きだ。上品な酸味とフルーツ味にミネラル感の隠し味を一振り、二振りしたような味わいは他の産地では決して真似できないものがある。甘酸っぱい思春期の女の子がおとなの女性に変貌した、妖しくアンバランスなハニカミをそのまま味わっているような気持ちにさせられる。2005年は当たり年のヴィンテージで、美味しいものが多い。
ここで紹介したワインをさらに濃厚にした感じ。
Antinori Brunello di Montalcino Pian delle Vigne 1998 ~$54(購入当時)
Brunello di Montalcinoはイタリアのタスカニー地方の代表的なワイン。
サンジオベーゼの亜種に当たる、ブルネロという葡萄を使った逸物。このワインは寝かせて妖艶な味わいを引き出すのが良い。1997年のビンテージには劣るかもしれないが、魅惑的なワイン。Brunelloものとしては比較的モダンな解釈で作っていて、伝統的なものよりまろやかにした感じ。
Cos d'Estournel St. Estephe 1998 ~$60(購入当時)
伝統的なボルドーの味わいだが、Grand Cruとしてはちょっとばかり香りと味わいが物足りなかった。やはり左岸の1998年ものは当たりはずれが激しいようだ。勿論Grand Cruだから美味いのだが、欲を言えば芳香性がもう少しほしかった。Mid-Palateがストーンと落ちるようで、フィニッシュがあっけないのも残念だった。ちょっと期待しすぎたのがいけなかったか。
Spring Mountain Miravalle-Le Perla-Chevalier Napa Valley 1997 ~$41(購入当時)
カリフォルニアワインは熟成感が良くないという私見を持っているが、これはしっとりと落ち着いてきたような気がする。誰もカリフォルニアだと当てられなかったのがその証拠かな。フルーツ感も残り、芳醇な味わい。ただ、やっぱり、若い時のほうが美味かったかなと自分では思う。
Palladino Barolo Serralunga 2001 ~$40(購入当時)
バロロはバルバレスコと双璧をなすイタリアのピエモンテ地方の代表的なワイン。
どちらもネビオロという葡萄から作られるワインだが、バロロのほうが重厚な味わい。もう少し寝かせてから飲んだほうが良いかなと心配していたが、充分なパフォーマンスをしてくれた。抜栓してすぐはタンニンがガチガチでみんな「そのまんま」渋い顔をしていたが(笑)、私はその可能性を信じていたのであまり心配していなかった。予想通り、時間がたったら、素晴らしい芳香を放ち、最初にあったタンニンがどこかに消えてしまったような、素晴らしくバランスの取れたものとなった。今回僕が一番気に入ったワインだった。